耐用年数とは、機械設備や建物などの固定資産を使用できる期間のことです。
この期間は減価償却費を計上するために必要なもので、耐用年数は配管にも存在します。
そこで今回の記事では、配管の耐用年数について解説させて頂きます。
ところで、配管工事の費用についてご存じでしょうか?
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配管の耐用年数
配管の耐用年数は、配管に使用される素材の種類によって異なります。
ステンレス銅管
ステンレス銅管の耐用年数は、30~40年ほどです。
近年では環境にやさしい素材としても有名で、耐食性・耐熱性に優れております。
硬質ポリ塩化ビニル管(塩ビ管)
塩ビ管の耐用年数は20~25年ほどで、VP管・HIVP管・HTVP管などの種類があります。
各種類の特徴は、以下の通りです。
・VP管…衝撃や温度変化に弱いが、耐久性が高く加工がしやすい
・HIVP管…VP管の改良版で衝撃に強いが、急激な温度変化に弱い
・HTVP管…HIVP管の改良版で、温度変化や熱に強く最高90℃までの熱に耐えられる
ポリエチレン管(ポリ管)
ポリ管の耐用年数は、30~40年です。
耐震性・耐熱性があり化学物質に強く、また加工もしやすいという特徴があるため給湯管として使用されています。
その他
上記の素材以外にも、昔使われていた金属管がありました。
金属管には鉄管(鋼管)・鉛管・銅管の3種類があり、それぞれ耐用年数が異なります。
・鉄管の耐用年数:15~20年
・鉛管の耐用年数:15~20年
・銅管の耐用年数:20~25年
鉄管や鉛管は錆に弱い材質だったことや健康上の理由から、現在ではほとんど使用されていません。
また銅管は給油管として以前は主流でしたが、耐用年数が長く加工しやすいポリ管が現在使われるようになりました。
まとめ
配管の耐用年数は、素材によって異なります。
よく使われるステンレス銅管は30~40年で、VP管やHIVP管などの種類がある塩ビ管は20~25年です。
また給湯管として使用されるポリ管は、30~40年の耐用年数となっております。
しかし耐用年数は使用状況によって異なるため、不具合を感じたら早めに業者に連絡しましょう。